みなさんは「歯科ドック」を知っていますか?
これは、体全体の健康状態を細部まで検査する人間ドックの歯科バージョンです。
人間ドックの一番の目的は、自覚症状のない病気の早期発見だと言われています。
この目的は歯科ドックも同じです。
歯科ドックでは、歯・歯茎・歯並び・噛み合わせ・舌・粘膜・顎関節・咀嚼筋などを総合的にチェックします。
ここからは、歯科ドックで行う検査の一部をご紹介しますね。
【唾液検査】
唾液は、口の中にある汚れや細菌を洗い流してくれる働きがあります。
そんな唾液は、口腔内の健康状態を測定するための情報源になるのです。
唾液に含まれる菌の数や成分を調べることで、歯と歯茎の健康や口腔内の清潔度を知ることが出来ますよ。
【歯周ポケットの検査】
歯周ポケットの深さを1つずつ丁寧に検査します。
深さが2mm程度なら健康な状態だと言えますが、3mm以上の深さになると歯周病のリスクが上がると言われています。
【歯列の型取り】
上下の歯列の型取りをして、普段の噛み合わせの状態や歯の状態をチェックします。
【咀嚼筋の検査】
咀嚼に関係する筋肉を触診し、異常に緊張している筋肉がないかをチェックします。
【CT撮影】
CT撮影をして、むし歯や歯周病・修復物の適合状態を確認します。
一般的に、歯科用CTは医科用CTよりも放射線量が低く安全だと言われています。
しかし、妊娠中の方は腹部に専用の防護エプロンをつけたり、出産後に受診した方がより安全だと言えるでしょう。
【食生活調査】
普段どんな食生活をしているのかについて、アンケートに答えます。
このアンケートにより、むし歯や歯周病の原因となる食習慣の有無を明らかにします。
近年では、歯周病と骨粗鬆症・認知症・がんとの関連性が報告されています。
他にも、歯周病菌が全身に行き渡ると、心臓病や肺炎・脳卒中の発症、糖尿病への悪影響、妊娠中の早産や低体重児出産の原因となるかもしれません。
つまり、お口の中の健康は全身の健康と深く結びついているのです。
いつまでも健康でいるために、歯科ドックの受診を検討してみてはいかがでしょうか?
歯に関するご相談・ご予約はお電話にて承っております。