ネイルと歯の関係
実は関係が深い?ネイルと歯の関係
こんにちは!!平野歯科医院 藤沢です。
暑さ真っ盛りですね!!皆様、いかがお過ごしでしょうか?
今回は歯に関するちょっとした面白いお話をしようと思います。l
入れ歯や仮歯の調整に使う“即時重合レジン”という道具をご存知でしょうか?
モノマーと呼ばれる液と、ポリマーと呼ばれる粉末を混ぜて、ミクスチュアを作り、入れ歯や仮歯の高さ調整や、歯茎に当たる部分を調整するのに使用します。
モノマーとポリマーは混ぜるとすぐに固まり、硬いアクリルに変化します。
この性質を使って他にも、入れ歯が破損してしまった場合に接着する役割を担ったりします。
実は、この素材は、ネイルサロンでも使われているのです。
ネイルサロンでは、“スカルプチュア”と呼ばれる、爪の長さを足す技術に使われます。アクリルリキッドと呼ばれる液とアクリルパウダーと呼ばれる粉末を混ぜて、ミクスチュアを作り、自爪の上に置き、伸ばしていくことで、人工的な長い爪を作り出すことができるのです。硬化した後に、ヤスリで好きな長さに調節し、また、好きな形の爪を作り出すことができます。
呼び方は違いますが、このネイルサロンで使用される“スカルプチュア”と歯科で使用される“即時重合レジン”の素の素材は同じなのです。不思議ですよね!
ネイルサロンで“スカルプチュア”の材料を前にして、歯科と同じ匂いがする!
と驚いた経験はございませんか?
また、軽い虫歯を削った後にその穴を埋めるために使う“光重合レジン”という道具は、歯の色に合ったレジン液を歯の穴に入れた後、LEDライトを照射することで固まります。その後、噛み合わせを調整すれば治療は完了します。
今では素材が様々な歯の色に「まるでカメレオン」の様に合ってしまう材料も出ているんです!
一方、“ジェルネイル”も同じ要領で、ネイル用のジェルを爪に塗った後、“光重合”という特性を使って、LEDライトを照射することで硬化します。
“光重合レジン”は医療品で、“ジェルネイル“は化粧品に分類されるので全く同じ素材というわけではありませんが、同じ理論を使って硬化しているのです。
というわけで、歯科治療とネイルでのおしゃれ、無関係のようで実は似た素材を使用しているというちょっと不思議で面白いお話でした。
素材や開発は日進月歩ですね!
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