免疫力と歯の関係について

季節の変わり目になると、免疫力が落ちて風邪をひきやすくなりますよね。

今回は、免疫力と歯の関係についてのお話です。

免疫力とは、体を病気から守る力のことです。

この免疫力を維持するためには、体全体の健康が重要ですが、実は口の健康も大きく関わっているのを知っていますか?

実は、口の中にある歯や歯茎の健康状態が、免疫力に直接影響を与えることがあるのです。

口の中には常にたくさんの細菌が存在しています。

主な口腔内細菌の種類は、以下の6つです。

細菌特徴
ミュータンス菌多くの場合、虫歯菌を指す。
ラクトバチルス菌虫歯の原因となる強い酸を作り出し、虫歯を進行させる。
ソブリヌス菌虫歯の原因となる酸を作り出す虫歯菌の一つ。
ポルフィロモナス・ジンジバリス菌歯周病に最も関わりのある細菌。
トレポネーマ・デンティコラ菌免疫抑制作用に関係している細菌。根尖性歯周炎を悪化させる。
タネレラ・フォーサイシア菌歯周病や根尖性歯周炎を悪化させる恐れがある。

歯周病や虫歯が進行すると、上記のような悪い細菌が増え、体内に炎症を引き起こす原因になります。

この炎症が長期間続くと、体の免疫システムが弱くなり、風邪などの感染症にかかりやすくなるのです。

また、歯周病が進むと、歯茎から細菌が血流に入り込み、体の他の部分に影響を与えることもあります。

これが慢性の炎症を引き起こし、心臓病や脳卒中、さらには糖尿病の悪化を招くことがあるのです。

慢性的な炎症は、免疫力を低下させ、体が病気に対してうまく反応できなくなる原因となるため、歯周病や虫歯を放置することは非常に危険です。

逆に言えば、健康な歯を保つことで、免疫力を高めることができます。

毎日の歯磨きやフロスで歯と歯茎を清潔に保つことは、口の中の細菌のバランスを保ち、体全体の免疫機能を支えることに繋がります。

また、定期的な歯科検診を受けて、虫歯や歯周病を早期に発見し治療することも、免疫力の維持には欠かせません。

歯の健康を守り、免疫力を高めて、健康的な体を維持しましょう!

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