みなさんは「八重歯」に魅力を感じたことはありませんか?
八重歯があると、どこか可愛らしい印象を与えますよね。
そのため、八重歯をチャームポイントとして捉えている人も少なくありませんし、八重歯があることを羨ましいと感じる方もいるでしょう。
ですが、この価値観は日本人の特殊な価値観なんだそうです。
実際、八重歯がかわいいという価値観は世界的に見ると少数派で、国によっては不吉なものとされている場合もあります。
文化の違いは不思議ですね。
ところで、八重歯はなぜ出来るのでしょうか?
八重歯は、永久歯へ生え替わる際に、歯の大きさと顎の大きさのつり合いが取れず、生えるスペースがなかった犬歯が被さって生えてきてしまうことが原因で発生します。
顎の大きさや歯の大きさは遺伝的な要因もあります。
そのため、家族や親族に八重歯のある人がいると八重歯になりやすい傾向が高くなるというわけです。
他にも、歯の生え替わりのタイミングも原因の一つで、乳歯が抜けた後に永久歯の犬歯が生えてくるまでに時間が空いてしまうと、生えてくるスペースがなくなり、八重歯になることがあります。
8月8日は矯正歯科専門開業医の団体が制定した「歯並びの日」なのですが、この同じ日を「八重歯の日」とした八重歯好きの一般の方によるイベントが行われているそうです。
このイベントからも、日本人が八重歯を可愛いと認識していることが分かりますね。
でも、実際に八重歯がある人は、デメリットも感じているようです。
八重歯が変に思われるのではという不安から、人前で話すことが苦手で、口を開けて笑いたくないと思う方もいます。
口数や笑顔が少ないと、対人関係においてマイナスイメージになってしまうことも多く、何かと損をすることもありそうですね。
根は明るい性格なのに、八重歯を気にして消極的になってしまったり、口元が見えないような不自然な笑い方しかできなかったりと、周囲に本来とは違う印象を与えてしまいがちです。
また、歯科医学的に犬歯には咀嚼時のガイドとして働く重要な役割があり、八重歯の状態ではその役割が果たせません。
他にも、歯磨きもしにくいことからむし歯や歯周病が懸念されています。
もし八重歯が気になる場合には、お気軽にご相談ください。
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