代表的な6つの不正咬合
一般的に不正咬合は歯並びが悪いとも言い換えられますが、今日はどのような種類の不正咬合があるのか学んでみましょう。
まず、1つ目は叢生(そうせい)です。
叢生は、一般的に八重歯や乱ぐい歯とも言われます。歯が顎の骨の上に一列に並ぶことができずにデコボコに生えている状態のことを指します。主な原因は、歯に対して顎の骨が小さすぎることが挙げられます。
2つ目は、上顎前突(じょうがくぜんとつ)です。
一般的には出っ歯と呼ばれ、日本人に多い不正咬合です。上の前歯が下の前歯より8ミリ前に出ていると上顎前突と診断されます。
上顎前突の原因は様々です。骨格の問題や、下顎の発育不全をはじめ、口呼吸や姿勢などの癖が原因になることもあります。
3つ目は、反対咬合です。
いわゆる受け口のことです。下の前歯が上の前歯より手前に出ている場合を反対咬合と言います。反対咬合の原因では、上顎の成長不良や下顎が成長しすぎるケースなど遺伝の影響によるものが比較的多いです。
4つ目は、交叉咬合(こうさこうごう)で、クロスバイトとも呼びます。
奥歯の噛み合わせが合わず横にずれた噛み合わせのことを交叉咬合と言います。そのため、前から見た時に前歯の正中線がずれた状態になります。交叉咬合の原因は主に2つあり、上顎の骨が下顎の骨より幅が狭くなってしまうケースと指しゃぶりや頬杖などで片側の頬に何らかの圧力がかかってしまったケースです。
5つ目は過蓋咬合(かがいこうごう)です。
下の前歯が見えないほどに上の前歯が覆い被さっている状態のことを過蓋咬合と呼びます。主な原因は、下顎の発育不全と言われています。その他に、下顎が後ろに下がっていることによって起きることもあります。
そして、最後6つ目は開咬(かいこう)です。
簡単に言うと、前歯が閉じない不正咬合でオープンバイトとも呼ばれます。奥歯は噛み合っているのに、前歯には隙間が空いてしまう状態です。
原因としては、指しゃぶりや口呼吸、舌癖などが挙げられます。
みなさんも自分の歯並びが気になったら歯科医に相談してみてくださいね。
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