早速ですが、普段歯磨きをしているところを思い出してみてください。
歯ブラシに歯磨き粉をつけて、奥歯を磨いて、前歯も磨いて…よし完璧。
最後の仕上げのうがいをしましょう。
はい!ストップです。
最後のうがいの際に、しっかりと汚れを洗い流そうと何回もうがいをしていませんか?
実はこれ、間違いです。
そもそも、歯磨き粉に含まれている成分にはどのようなものがあるかご存知でしょうか。
歯磨き粉によっても多少異なりますが、基本成分は以下の通りです。
研磨剤
歯の表面の汚れ(茶渋やヤニ等)を落とす
炭酸Ca,リン酸水素Ca,水酸化アルミニウム等
湿潤剤
歯磨き粉に適度な湿り気を与え、凝固や分解を防ぐ
ソルビトール、グリセロール、プロピレングリコール等
発泡剤
歯磨き粉を泡立たせる
界面活性剤のラウリル硫酸Na,ショ糖脂肪酸エステル等
香味剤
爽快感や香りを付け、歯磨きをしやすくする
メントール・サッカリンナトリウム・オレンジ油・香料等
粘結剤
液体成分と粉末成分が分離するのを防ぎ、過度の粘性を与える
カルボキシメチルセルロース・キサンタンガム・アルギナン酸ナトリウム等
保存料
歯磨き粉の変質を防ぐ
安息香酸ナトリウム・パラベン等
そして虫歯予防のため、ほとんどの歯磨き粉に含まれているのが「フッ素(フッ化ナトリウム」です。
実はうがいをしすぎてしまうと、歯磨き粉に含まれるフッ素が流れて薄くなってしまい、十分に働かなくなってしまうのです。
虫歯は、菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分であるアパタイトを溶かすことで発生します。これを「脱灰」といいます。
初期の虫歯では、脱灰したアパタイトが歯に戻る「再石灰化」が起こります。
これにより、歯の表面が強いアパタイトに置き換わって虫歯に強くなります。
再石灰時に重要なのが、フッ素です。
フッ素を口腔内に残すため、歯磨き粉のうがいは、ごく少量の水で1度すすぐだけにしましょう。
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