フッ素ってなに?虫歯予防できるの?
こんにちわ!
平野歯科医院 藤沢です。
最近では、歯磨き粉のコマーシャルでもフッ素で虫歯予防ができると謳っていますよね。
では、このフッ素とはどういったものなのでしょう。
フッ素は自然界に存在する元素の一つです。
地中や海中などに含まれる物質でもあります。19世紀にアメリカでフッ素の化合物であるフッ化物を多く含んだ水を飲んでいる人々に虫歯の発生率が少ないことがわかり、虫歯予防に使われるようになりました。
そもそも、どうしてフッ素が虫歯を防いでくれるのでしょうか?
まず、虫歯になる仕組みの説明になるのですが、虫歯菌は糖質を好み、これを餌として酸を発生させます。
歯の表面のエナメル質は酸に弱く、口の中が酸性に傾くと歯の表面からカルシウムやリン酸などのミネラルが溶け出します。これを脱灰(だっかい)と呼びます。
しかし、数十分経つと唾液の力で口の中が中性に戻り、脱灰が止まります。
そして再石灰化といって、唾液中に溶け出したミネラルが歯に戻り修復されるようになっています。
ここで、フッ素の登場です。フッ素には、この脱灰を抑制し、再石灰化を促進する働きがあるのです。
フッ素はエナメル質の隙間に入り込んで歯を強くします。フッ素が染み込んだ歯は酸に強く、簡単には溶けなくなるため、虫歯になりにくくなるのです。
特にフッ素は子どもの虫歯予防に有効とされています。
子どもの歯は特に軟らかく、虫歯になりやすいことで知られています。大人になるにつれて、唾液や食品からミネラルを摂取し、丈夫な歯に成長します。
子どもには、定期的な歯科医院でのフッ素塗布をおすすめします。また、フッ素入り洗口剤でうがいをすることも有効ですし、フッ素入りの歯磨き粉を使用するのも良いでしょう。フッ素入りの歯磨き粉は年齢に応じたものを使用してください。
「フッ素って危険じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科医院でのフッ素塗布や普段の歯磨き程度では、特に副作用もありませんので安心して使用してください。
気になることがあれば、是非歯科医に相談してみてくださいね。
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