私たち人間は、乳歯から永久歯に1度だけ生え変わります。
むし歯になると、「この歯が生え変わればいいのに…」と思ったことはありませんか?
実は、サメの歯は何度も何度も生え変わるのです。羨ましいですよね!
まずは、サメの歯の仕組みからお話します。
サメの歯は、少しでも傷つくと自然に抜けていきます。
歯が抜けたら、その下に待機していた次の歯がすぐに生えてくるのです。
人間の歯は、顎の骨に支えられており、歯の根の周りも「歯根膜」という膜で覆われています。
そのため、そう簡単に抜けることはありません。
しかし、サメの歯は顎の骨に支えられておらず、歯根膜も存在しないため簡単に抜けます。
では、どうしてこんなに簡単に抜けるようになっているのでしょうか?
サメは鋭い歯で獲物に噛みつき、食料を確保しています。
もし、鋭い歯がなくなってしまうと、それは死を意味するのです。
つまり、サメは生きるために何度も歯が生え変わるのですね。
ここでみなさんにクイズです!
問題1 サメの歯は何本あるでしょうか?
問題2 サメは一生のうちに何本の歯が生え変わるでしょうか?
予想はできましたか?それでは答えです。
問題1 サメの歯は何本あるでしょうか?
答えは、200本から300本です!
中には、1000本以上の歯を持っているサメもいるというから驚きですよね。
私たち人間は、乳歯が20本、永久歯が親知らずを除いて28本あります。
サメの歯の数と比べると、人間の歯の本数はとても少なく感じます。
問題2 サメは一生のうちに何本の歯が生え変わるでしょうか?
答えは、2万本ほどです!
こんなにポロポロと抜けて、鬱陶しいと思うことはないのか気になりますね。
サメは、むし歯治療やインプラントの治療は必要がない動物だということが分かります。
サメを羨ましい!と思う方もいるかもしれませんが、言い換えれば人間の歯は、上手にケアをすれば「一生持つ歯」なのです。
人間は、歯根膜があるおかげで食べ物の食感を楽しむことができます。
これは人間だけの特権とも言えます。
高齢になっても、「食べる楽しみ」を失わないように歯のメンテナンスを怠らないようにしましょう!
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