今は当たり前のように使用している歯磨き粉ですが、その歴史を知っている方は少ないかもしれません。
実は、歯磨き粉の歴史は紀元前1550年頃まで遡ります!
世界最古とされる歯磨き粉は、ビンロウ・ハチミツ・燧石・緑青・乳香・ナイル川沿岸の土
を混ぜ合わせた、エジプトの歯磨き粉だと言われています。
また、古代ローマでは、尿に含まれている「アンモニア」が歯を白くすると考えられ、尿が歯磨き粉として使われていたそうですよ。
今では考えられませんね。
その後、18世紀のアメリカでは、焦げたパンを混ぜた歯磨き粉や、「ドラゴンの血」と呼ばれる樹脂にシナモンやミョウバンを混ぜた歯磨き粉が流行しました。
19世紀になると、歯磨きは主に歯ブラシと水だけで行われていたそうです。
その後、やはり「歯磨き粉があったほうがいい!」ということになり、過酸化水素や炭酸水素ナトリウムを含むペースト状の歯磨き粉が誕生しました。
ここまでは、海外のお話でしたが、日本ではいつ歯磨き粉が誕生したのでしょうか?
日本では、江戸時代初期の1625年に「丁字屋歯磨」と呼ばれる歯磨き粉が発売されました。
その名の通り、江戸の商人である「丁字屋喜左衛門」が作った歯磨き粉なんですよ。
これは、研磨剤として「琢砂」という物を磨くときに使われる細かい砂に、「丁字」や「龍脳」などの漢方薬を配合したものでした。
「丁字屋歯磨」のパッケージには、
・歯を白くする
・口の悪しき匂いを去る
という効能が書かれていたんだとか。
その後、1888年に「資生堂」が日本で初めて練歯磨「福原衛生歯磨石鹸」を発売。
続いて、「ライオン」がチューブ入り歯磨き粉を発売しました。
歯磨き粉に、これほど長い歴史があるなんて思いませんでしたよね?
ちなみに、現在では「フッ化物」が配合された歯磨き粉が一般的です。
「フッ化物」は、虫歯予防に効果的だと言われており、ドラックストアや歯科医院で高濃度フッ化物入り歯磨き粉を購入できます。
年齢に合わせて適切な濃度が異なるため、不明点があれば何でもご相談くださいね。
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