歯周病は、30代以上の約3人に2人が罹患していると言われる「国民病」です。
歯周病を予防するために、丁寧な歯磨きを心がけている方もいるかもしれません。
しかし、食事に関してはどうでしょうか?
「あまり意識したことがなかった」という方がほとんどでしょう。
そこで今回は、歯周病と食事の関係について深掘りしていきます。
それでは、見ていきましょう!

WHOは、歯周病と食事に関して次のように提言しています。
・歯周病は活性酸素を増加させるため、抗酸化物質を摂取すること。
例えば、アスコルビン酸(ビタミンC)やベータカロチン、α-トコフェロール(ビタミン E) などを意識して摂取しましょう。
・チーズや牛乳(カルシウム、リン、カゼイン)は虫歯予防に効果的です。
全粒穀物、ピーナッツ、硬いチーズ、シュガーフリーのチューインガムはしっかり噛むことで、唾液の分泌量を増加させ、虫歯や歯周病を予防します。
・ビタミンC・D、カルシウム、マグネシウム、葉酸、オメガ3系脂肪酸、ドコサヘキサエン酸などの栄養素の摂取は歯周病のリスクを減少させる可能性があります。
・一口あたり30回以上噛むようにしましょう。
しっかり噛むことで、唾液が分泌されやすくなります。
・歯周病の原因菌が持つ「エンドトキシン」という成分による害を最小限にするため、食事にはプレバイオティックス (食物繊維) とプロバイオティックス (乳酸菌) が必要です。
これらを踏まえて、歯周病予防におすすめな食事のポイントをお伝えします。
・緑黄色野菜(ほうれん草やにんじん、小松菜、ピーマン、パプリカなど)を毎食摂取する。
・小魚や海草を多く食べる。
・大豆やゴマを取り入れる。
・レタスやゴボウなど食物繊維が豊富な野菜を取り入れる。
一方、歯周病になりやすい食べ物は、柔らかいものです。
柔らかい食べ物ばかり摂取していると、プラークが形成されやすくなります。
そのため野菜や果物、繊維質を多く含む食材を積極的に摂りましょう。
いかがだったでしょうか?
今回は、歯周病と食事の関係についてお話しました。
明日から実践できそうなものがあれば、1つずつでも積極的に取り入れてみてくださいね。
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