前回は、歯が夜に痛くなる理由を「副交感神経」「血流」「筋肉」の3視点から解説しました。
そこで今回は、夜に歯が痛むときに疑いたい病気をいくつか紹介いたします!
・咬合性外傷
・歯髄炎
・歯根膜炎
・智歯周囲炎
1つずつ見ていきましょう。
【咬合性外傷】
咬合性外傷は、歯が過度な力で噛み合わせられることによって引き起こされる状態です。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、注意した方が良いかもしれません。
歯周病ではないのに歯がぐらつくなどの症状がある場合、咬合性外傷の可能性があります。
【歯髄炎】
歯髄炎は、歯の根っこの「歯髄」に炎症が生じる状態です。
主な原因は虫歯による細菌感染ですが、治療時に使用する薬物の化学的刺激、温冷熱、歯の咬耗や磨耗などの物理的刺激、歯の打撲などの外傷でも起こります。
歯髄炎は急性または慢性の病態があり、「じっとしていても痛い」自発痛や「歯に刺激をあたえたときだけ痛い」誘発痛など、さまざまな症状があります。
【歯根膜炎】
歯根膜炎は、歯周組織を構成している「歯根膜」に炎症が生じている状態です。
細菌感染が原因の場合と感染以外が原因の場合があります。
感染以外の歯根膜炎は、外傷時の打撲、咬んだ時に歯だけ強く当たる(咬合性外傷)、虫歯の治療時に人工物を詰める際の刺激、義歯を支える金属が歯を強く刺激することが原因です。
【智歯周囲炎】
智歯周炎は、親知らず(智歯)周囲の組織に炎症が生じる状態です。
親知らず(智歯)が正常に噛み合わせられないことや、歯周病の進行によって引き起こされることがあります。
いかがだったでしょうか?
今回は、夜に歯が痛むときに疑いたい病気を4つ(咬合性外傷・歯髄炎・歯根膜炎・智歯周囲炎)紹介しました。
どれか1つでも思い当たる場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう!
痛みを取り除くためには、早期発見・早期治療が大切です。
少しでも、気になる症状があればお気軽に当院へお問い合わせください。
歯に関するご相談・ご予約はお電話にて承っております。