みなさんは、「哺乳瓶虫歯」をご存じでしょうか?
哺乳瓶虫歯とは、哺乳瓶を吸うときの口の形の影響でできる虫歯を指します。
主に上顎の前歯から始まり、急速に進行するため、早期発見と予防が非常に重要です。
哺乳瓶虫歯は、適切な対策をすることで予防ができます。

まずは、哺乳瓶虫歯が発生する主なメカニズムを紹介します。
- 糖分を含む飲み物を哺乳瓶で与える
- 口腔内の細菌が糖分を分解して酸を産生する
- その酸により歯のエナメル質が溶解する
- 唾液による中和作用が不十分な状態が続く
また、哺乳瓶虫歯の初期症状として、以下のような兆候に注意が必要です。
- 歯の表面が白く濁る
- 歯茎の付け根に沿って変色が見られる
- 歯の表面がざらざらする
- 食事の際に痛がる様子がある
上記のような兆候が見られたら、早めに歯科医院を受診しましょう。
続いて、哺乳瓶虫歯の予防方法は、以下の通りです。
【適切な授乳習慣の確立】
- 夜間の哺乳は必要最小限にとどめる
- 寝かしつけ時の哺乳は避ける
- 授乳後は必ず口腔ケアを行う
- 授乳時間を適切に管理する
- だらだら飲みを避ける
【哺乳瓶の内容物の選択】
- 甘い飲み物は原則として使用しない
- ジュースやスポーツドリンクは避ける
- 夜間の哺乳瓶には水やお茶のみを使用する
- 母乳やミルク以外の甘い飲み物は、コップで飲ませる習慣をつける
【早めの哺乳瓶からの卒乳】
- 1歳~1歳半を目安に卒乳を検討する
- コップ飲みへの移行を促進する
【生活習慣の見直し】
- おやつの時間と回数を管理する
- 適切な睡眠習慣を確立する
- 家族全体で意識を向上する
【適切な口腔ケアの実施】
- 授乳直後の口腔内清掃を徹底する
- 口のサイズに合った歯ブラシを選択する
- 定期的に歯科検診をする
哺乳瓶虫歯は、適切な予防措置と日常的なケアによって防ぐことができます。
早期からの意識的な取り組みが、お子様の健康な歯を守る鍵となるのです。
お子様の歯について、何か気になることがあれば、すぐに歯科医師へ相談しましょう。
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