料理をしている時に指を切ったり、火傷をすると治るまで1週間近くかかることがありますよね。
また、傷口に菌が入り込んでしまうと完治するまでにより多くの時間がかかります。
しかし、口の中を切ったり火傷をした場合は、他の部分よりも治りが早いと思ったことはありませんか?
実は、口の中の傷の治りやすさには「唾液」が関係しています。
唾液には、自浄作用・抗菌作用・保湿作用があります。
1つずつご紹介していきますね。
①自浄作用
唾液は、大きく2種類に分かれます。
サラサラしている「漿液性唾液」とネバネバしている「粘液性唾液」です。
自浄作用を担っているのは、前者のサラサラしている漿液性唾液です。
お口の中に残った食べかすを洗い流してくれる働きがあります。
さらに、口の中に傷ができた場合はその付近にある「菌」も一緒に洗い流してくれるのです。
②抗菌作用
唾液には、「ラクトフェリン」や「リゾチーム」といった抗菌物質が含まれているのをご存知でしょうか?
これらにより細菌や真菌などを殺したり、菌が増殖するのを抑えてくれます。
むし歯菌や歯周病菌を追い払う効果も期待できますよ。
③保湿作用
唾液には、「ムチン」という保湿物質が含まれています。
口の中を優しく保湿・保護してくれるため、傷口が早く治るというわけです。
唾液のこのような働きにより、口の中にできた傷は治りが早いと言われています。
お口の中が傷つく原因の1つとして、睡眠不足や偏った食生活が挙げられます。
特に口内炎ができる際には、身体がしっかりと休めていないサインです。
口内炎ができた場合は、意識的に睡眠時間を確保しましょう。
質の良い睡眠を取ることで、身体の免疫力が上がり傷の治りが早くなります。
睡眠のリズムを崩さないためにも、夜更かしはしないように気をつけてくださいね。
また、栄養バランスの偏った食事をしていると傷が長引いてしまうかもしれません。
口の中に傷ができた場合は、ビタミンの多い食事をとることがおすすめです。
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