フィンランドに学ぶ予防歯科
こんにちわ!!平野歯科医院 藤沢です。
みなさんフィンランドという国を思い浮かべるとき何を想像しますか?例えば、ムーミンや北欧雑貨、サウナなど近年日本でもお馴染みのものがたくさんありますよね。
フィンランドといえば、福祉制度が充実した国でもあります。その影響もあり、現在では予防歯科先進国ともなっています。本日はそんなフィンランドの取り組みを学んでみようと思います。
今から30年以上前、フィンランドは日本よりも虫歯が多い国でした。12歳1人平均6.9本の虫歯で、日本の12歳1人平均5.6本より高い割合だったのです。そんなフィンランドは予防歯科政策に力を入れ、現在では12歳1人平均虫歯数は1本を切るまでに減少しました。では、どのような取り組みを行なったのでしょうか?
フィンランドでは5つの柱を中心に取り組みを行なってきました。
まず、1つ目に「歯みがき」です。正しい歯磨きの方法を指導することで虫歯になりにくい口内環境を作っています。
2つ目は、「フッ素」です。フッ素には、歯を強くし虫歯になりにくい歯を作る働きがあります。歯科でのフッ素塗布やフッ素入りの歯磨き粉を使用しています。
3つ目は、「正しい食生活」です。例えば、甘いものは食事後に摂るようにしたり、よく噛む食事をすることで唾液をたくさん出すようにしているそうです。
4つ目は、「定期検診」です。フィンランドでは18歳以下は、学校で定期検診を受けることができます。また、18歳以下は公立の歯科医院であれば治療費も無料です。さすが福祉大国ですよね。
5つ目は、「キシリトール」です。キシリトールには虫歯菌の増殖を防ぐ効果があります。食後にキシリトール入りのガムやタブレットを摂取することを習慣化しており、家庭でも学校でも常備されているのです。
以上のことを国民に習慣化させたことでフィンランドは予防歯科大国となりました。私たちの生活にも取り入れられそうですよね。ぜひ、みなさんも真似してみてください。
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