こんにちは!平野歯科医院 藤沢です。
みなさんは子どもの頃、「よく噛んで食べましょう。」という指導を受けましたか?「よく噛んで食べましょう。」という指導には、「急がずゆっくり食べましょう」という意味以外にも様々なメリットがあるのはご存知でしょうか。
まず、よく噛んで食べることで顎が成長して、歯並びが良くなります。
顎に十分なスペースがあることが、永久歯が綺麗に生える条件の一つになります。
そして、よく噛むことで唾液の分泌が多くなり、虫歯や歯周病の予防にもなります。
次に、よく噛むことで肥満を防ぐことができます。
よく噛むと筋肉や歯根膜の運動が刺激となって満腹中枢に働きかけます。そうすると満腹感が得られると同時に、新陳代謝を活発にしてエネルギー消費を高め内臓脂肪を分解する作用があります。
そして、よく噛んだ食べ物は胃の中でも消化がしやすくなります。
さらに、よく噛むことで病気の予防にもなります。
例えば、魚のこげは発がん性があると言われていますが、よく噛んで唾液を多く出すと発がん性はほとんどなくなると言われています。
これは唾液に含まれるペルオキシダーセという酵素が発がん性を抑えるからです。
そして、食中毒の発生も防ぐことができます。
少ない細菌であれば、胃液の酸で殺菌できます。その時には食べ物が細かく噛まれていることが大切です。
よく噛まない人は、食事中に比較的水をたくさん飲むため、胃液の濃度が下がってしまい、よく噛む人より食中毒になりやすいのだそうです。
意外な効果ですと、よく噛むことが脳の発達にも影響すると言われています。よく噛むと脳に流れる血液の量が増えます。子供は脳が発達し、大人は物忘れを予防することができます。
いかがでしたでしょうか。よく噛んで食べることはたくさんのメリットがあることが分かりましたね。よく噛んで食べるには、一口一口ゆっくり食べることと、食べ物を飲み物で流し込まないという2点を意識すると良いでしょう。
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