おしゃぶりしていると出っ歯になる?

赤ちゃんを寝かしつけたり、泣きやませたりする際に、おしゃぶりが役に立つことがありますよね?

ご両親の時間を確保するためにも、おしゃぶりは手放せません。

しかし、おしゃぶりに頼りすぎているといくつかのデメリットが生じます。

例えば、母乳育児の場合おしゃぶりに慣れてしまうと赤ちゃんが母乳を嫌がることがあります。

また、おしゃぶりに頼りすぎると、親子の触れ合いの時間や赤ちゃんが言葉を発するタイミングを減らしてしまうでしょう。

ところでみなさんは、「おしゃぶりは鼻呼吸を促し、口腔トレーニングになる」という話を聞いたことはありますか?

実は、赤ちゃんはあえておしゃぶりを使用しなくても、自然に鼻呼吸が出来ていますし十分に口の筋肉を動かしています。

「トレーニングだから…」といって、おしゃぶりを使用するのはオススメしません。

2006年に、昭和大学小児歯科が「おしゃぶりの使用と歯への影響」を調査しました。

調査対象は、おしゃぶりの経験のある2歳半の子ども179名です。

調査の結果、明らかになったことは以下の通りです。

・19ヶ月以上使っている子では、開咬などの影響が顕著である

※開咬:舌で前歯が押され上下の前歯にすき間ができること

・25〜30ヶ月使った子どもでは、約半数に開咬や上顎突出(出っ歯)が見られる

研究結果からもわかるように、長期間おしゃぶりを使用していると歯の噛み合わせにトラブルが生じやすいです。

では、おしゃぶりはいつまでに卒業すれば良いのでしょうか?

実は、0歳代の赤ちゃんがおしゃぶりを使用しても、歯にはそれほど影響が出ません。

実際に影響が出てくるのは、1歳半頃からです。

そのため、おしゃぶりは1歳頃から少しずつ使用頻度を減らしていき、遅くても2歳半までに卒業させるようにしましょう。

赤ちゃんがおしゃぶりをしている姿は、とても可愛らしいですよね。

しかし、将来を考えるとおしゃぶりの長期間の利用は避けた方が良さそうです。

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